エコカー減税とは?
エコカー減税とは、電気自動車やハイブリッド自動車など、環境性能に優れた車にかかる税金を軽減してくれる制度をさします。国土交通省が取り決めた排出ガスと燃費の基準値をクリアしていることが条件になります。
まずは、自動車にかかる税金の種類をあらためて確認してみましょう。
・自動車税…自動車に対し、その所有者に課される都道府県税です。自動車の種類や排気量などによって決まります。
・自動車重量税…新車購入時と車検時にかかる税金です。重量税は自動車の重量に対して課税される国税です。新車購入時は3年分の自動車重量税を先に支払うことになります。
・自動車取得税…都道府県および市町村の道路に関する費用にあてるため、都道府県が自動車の取得に対し、その取得者に課する目的税です。
こうして見てみると、車にはずいぶん多くの税金がかかっていることがわかりますね。これらすべてを提示された価格通りに払えばかなり大きい出費になることでしょう。しかしこの煩わしい税金を大幅にカットできる方法がひとつだけあります。それが、エコカー減税です。この制度を利用すれば、自動車税をのぞく税金が50〜75%ほど減税され、ハイブリッド車にいたっては自動車取得税と自動車重量税が全額免除になるので、徴収される税金も普通車と比べると圧倒的に低くなります。では、減税を適応させるにはどんな条件を満たしていれば良いのか。以下に記載してみます。
・平成17年排出ガス基準…平成15年10月以降に新たに型式認定を受けたクルマで、排気ガスを50%低減したものは「平成17年排出ガス基準50%低減レベル認定車」、排気ガスを75%低減してあるものに「平成17年排出ガス基準75%低減レベル認定車」として二段階のランク付けがおこなわれ、そのランクに応じたステッカーが車に貼られています。
・平成22年燃費基準…地球温暖化対策の一環として改正された「省絵ベルギー法」に基づいた、ガソリンを燃料とする車の燃費基準です。燃費を達成している車には「平成22年度燃費基準達成車」のステッカーが貼られています。
なお、ガソリン車における優遇対象は「平成17年排出ガス基準75%低減レベル」認定を取得し、なおかつ「平成22年度燃費基準+25%、+20%、+15%」のいずれかを達成した車両になります。
車の買い替えには大きなお金が動きます。簡単に決断できることではありませんし、低公害車は車体本体の値段がそこそこ張るので悩んでしまう方もいるかもしれません。けれど将来的に元が取れることを考慮すると、減税にくわえて補助金も併用できる今こそが一番の買いどきとも言えますね。まずはご自身の乗る車をあらためて査定してみて、買い替えの必要性を確かめることが大事かとおもいます。